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「養殖 カージナルテトラ ( 繁殖 物 )」 輸入!! 

非常に嬉しいニュースです。

ついに待ち望んでいた養殖のカージナルテトラが登場しました。

上がワイルド 下が養殖カージナル この極小サイズは今の時期ありえない。


以前からも、ブリードの話は至るところにありました。ただし、今回のものは価格的にも量的にも商業ベースにのるもので、その意味は大変大きいものです。

輸入に携わっているものとして、カージナルテトラを野生個体のみから大量消費することはいつも心が痛むものでした。南米から様々な熱帯魚が輸入されていますが、このカージナルテトラの消費は、他の魚に比べて桁違いに多いのです。勿論、このカージナルテトラの野生での個体数の多さもあると思いますが、養殖という供給先が出てきたことは素直に喜ぶべきことです。昨今南米の魚の輸出規制も厳しくなっていること、南米の自然が大幅に破壊されてきていることなどを鑑みても大変意義のあることです。

養殖カージナルテトラが入っている箱


野生個体の利用に関しては、様々な意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。

フェアトレードの精神から言えば、野生個体の持続的利用は、その地域に住んでいる人に現金収入をもたらすこと、また利用の持続性を保つ為にその自然環境を保護する行動も生まれることはあると思います。

ただし、インペリアルゼブラプレコの例にあるように、人間はとかく目先の利益に弱い傾向があります。フェアトレードの精神も尊重しますが、獲った者勝ちという人がいるのも事実です。

供給先が多様化するのは、魚を利用させて頂いている我々にとってマイナスなことは全くないと思います。

この袋の中に養殖カージナルテトラが入っている。


フードマイレージというのをご存知でしょうか?「食べものが運ばれてきた距離のこと」です。フードマイレージが高いということは、それだけ発生する二酸化炭素の量も増えるということです。

フードはもとを辿れば全て「生き物」です。フィッシュマイレージがあるなら、遠い南米から輸入されるより、今回商業ブリードを成功させたアジアから輸入した方が低い値で輸入できることにもなります。

養殖カージナルを利用していくことは、2重の意味で環境負荷を軽減できるのです。

余裕のある数で運ばれてきた養殖カージナル


この養殖カージナルの話題のついでに一言。

環境問題を訴えかける人の中に、「人間のエゴの為に生き物を飼うのはかわいそう!けしからん!」という人が少なからずいます。私は、生き物の問屋をやっていますが、別の任意団体で環境問題に取り組む仕事もしています。その場面でも、そのような考えの人にちょくちょく出くわします。

「人間のエゴの為に生き物を飼うのはかわいそう!けしからん」というのは、確かにその通りだと思っています。しかし、物事には必ず負の側面と正の側面があることも事実です。生き物が自分の生活になくてはならない人も世界中、至るところにいます。私もその一人です。音楽がなかったら生きていけないという人もいるでしょう。車が生きがいの人もいます。

人は、生きていく上で食事をとらなければ、生命活動が維持できないのは周知の事実です。食事の為の食材は全て「生き物」です。

食べる為なら野生であろうと養殖であろうと命を奪う行為に心を痛め難い感覚を持っている人も多いと思います。「人間のエゴの為に生き物を飼うのはかわいそう!けしからん」という人は、「人間の贅沢の為にマグロを食うのはかわいそう!けしからん」とも言ってるんでしょうか???

生き物を飼いたいという人は全ての人に共通することではありませんが、おいしい物を食べたいという人は、殆どの人に共通することだと思います。

多数派が正当性を得たり、感覚を麻痺させてしまいがちですが、私からすれば食べる為に死んでくれた魚、飼育される為に捕らえられた魚、全て同じです。

元気一杯!状態も良い!養殖カージナルテトラ


ここで、私の大好きな「金子みすず」の「大漁」という詩を紹介します。

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朝焼け小焼けだ大漁だ
オオバいわしの大漁だ

浜は祭りのようだけど
海の中では何万の
いわしの弔いするだろう

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食べる魚。飼う魚。

それぞれ、ありがたいですし感謝しています。

勿論、人は生命活動を維持するのに必要なものだけで生きているわけではありません。贅沢をするのも人間です。ドライブ、演奏、グルメ…。勿論生き物飼育。

でも、どんな行為も行きすぎは問題です。暴走行為。騒音。希少な生き物を奪う。

「矛盾してるな。」と言われれば、その通りです。真面目に物事に取り組んでいれば、この壁に必ずぶつかると思います。

「申し訳ないなあ~」という気持ちを持つ。矛盾を自覚する。その中で感謝する。そんなことが行き過ぎを防ぐのだと思っています。

「エゴの為に生き物を飼うのはかわいそう!」という人の中には、稀少な生き物を大量消費することに対しては警笛を鳴らすが、ある程度養殖された物に関しては認めても良いのではないかという人もいると思います。

生き物を供給する側からすれば、なるべく多くの人が納得できるような体制で供給していくのが勤めであると思っています。その中で今回の養殖カージナルテトラの持つ意味は極めて大きいものだと思います。

今後は、この養殖カージナルテトラを普及させていかなくてなりません。「ワイルドの方が輝きが違うんだ。」なんていうショップさんが出ないことを願わずにはいられません。

上が養殖、下がワイルドカージナルテトラ


「持続的に観賞魚を利用させてもらうには、少し高いけどこの養殖カージナルを選択することが、地球の為だし、自分の為になるんだよ。」ということを言ってくれるショップさんが出てくることを期待したいです。

皆様も今後カージナルテトラを買う時は、是非ワイルドではなく養殖カージナルを購入して頂けるお願い致します。

養殖カージナルの普及を目指す為に、養殖カージナルテトラ取り扱い店様もホームページで掲載しようかな?(^_^)

折角の良いニュースが持続しないのも悲しすぎますよね。

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[ 2008/09/18 00:30 ] 繁殖 | TB(0) | CM(4)






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