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グッピーのRr半優性とは?その4 Rの正体 

いよいよ、Rr半優性の最終回です。

これまでの考察から、Rの正体について大体想像がついている方もるでしょうし、全く想像がついていない方もいらっしゃると思います。

想像はつくけど、それを明らかにするのが難しいのでは?と考えている方も多いと思います。

「想像」というのは、言い換えれば「仮説」ですからね。

読み返すのも大変でしょうから、前回までの内容をおさらいしてみましょう。詳しく見たい方は、過去ページをご覧下さい。

■「半優性」とは、
一つの因子(ヘテロ)で少しの効果。
二つの因子(ホモ)で倍の効果。
因子なし 効果なし。

例:ラミレジーの青 
s-IMG_5893 (2)
ホモでコバルト
s-IMG_3176.jpg
ヘテロでメタリックブルー
s-IMG_2331.jpg
因子なしで普通体色

爬虫類業界では、半優性(共優性と言われることもある)でホモの個体はスーパー表現と言われる。

再度、RR、Rr、rrの話題にもどりたいと思います。
グッピーの半優性を説明するにあたっての最大の問題は、RR→Rr→rrの連続性が説明できなかったことにつきると思います。

Rrのブルー系はひとまず、おいていおいて、

rrの特徴をきちんと整理することから始めたいと思います。

rrつまりブラオと言われていいる個体は、どういう突然変異であるのか?
それは、この体の色をよく観察すれば分かります。

ぱっと見、色が少ないですね。

では、何色がないのでしょうか?

端的にいうと黄色です。

この考えを元に「半優性」の理屈をあてはめると、真偽は別として、

s-図7

RR(濃黄色) →Rr(薄い黄色) → rr(黄色無)

という図式がなりたちます。

つまり、Rが黄色を作る遺伝子と仮説をたてるのです。

正直、グッピーをやっている方はここまで読んで何をとぼけたこと言ってるんだとお思いでしょう。

RR(赤)とRr(青)の説明をしているのに、何が「黄色」だと…

でも、RRで赤くない品種も実はグッピーには沢山います。
s-convert (1)

代表的な品種はドイツイエローでしょう。
s-convert.jpg

そして、レオパードやハーフブラックブルーなど…

つまり、R=赤ではなくて、赤くする別の因子があると考えた方がすっきるすると思います。

今回は「赤」もおいておいて、ターゲットを「黄色」にしぼるわけです。

では、黄色を見やすくするには、どうしたらよいでしょうか?

グッピーには幸い様々なミュータントが存在するので、それを有効に活用しようと思います。

何を使うか?といえば、

アルビノとゴールデンです。

つまり、黒が邪魔をして色味の変化をみることが難しいと思われますので、これらを使って比較するのです。
さらに、♂は虹色素胞が発達しているので、♀のみを比較対象にします。

まずは、アルビノブルーグラス(aaRr)同士の交配です。
convert (2)
遺伝子型としては、aaRR,aaRr,aarrの子供が1:2:1の割合でできるはずです。


そしてそれらを比較してみると…





なんということでしょう~~!








s-IMG_4759.jpg
色味の違い分かりますか?左の方が濃い黄色、真ん中が薄い黄色、そして右端が黄色無。
※最近、色味の認識能力が人によって違うというテストがネットでありました。一部の人にはこの違いが分からないかもしれませんが、違いが分かる人もきっといるかと思います。

微妙だって…
まあ、これが動いていたらまず気付かないでしょうね…


分かりにくと思った人は、口元をよくみてみて下さい。
s-IMG_47592.jpg

こちらの画像なら分かりますでしょうか?

黄色が強い個体、中間、そして無と連続性がしめされたのです。

しかも、これらの出現割合も1:2:1となって、理論値どおりの結果となっていたのです。

アルビノのブルー系を交配していて、なんかやけに黄色い♀個体がいるなあ~?と感じた経験はないでしょうか?
これはまさに、aaRRの個体であった可能性が高いのです。

ついでに、これらの結果をイラスト化したのが図1になります。

s-図1


さらに、ゴールデンでも比較してみましょう。ゴールデンブルーグラス同士の交配です。

s-IMG_4777.jpg

こちらの方が分かり易いかもしれません。

勿論、出現個体比もbbRR:bbRr:bbrrは1:2:1になっていました。

こちらもイラスト化すると、
s-図2

ちなみに、普通体色ではこのようになっていると思われます。

s-図3

黒が入ってくると、黄色の違いなどはみじんも分からなくなってしまいますよね。

いずれにしても、これでR=黄色を作るということがほぼ明確になり、さらに半優性との理論とも合致する結果となりました。


ただし…


赤との因果関係、そしてRrが青に見えるという所が不明確です。

この部分については、次回に考察したいと思います。

Rの働きが明確になったことから出てきた現時点での考えです。

皆さんもこの事実を元に、赤と青についての妄想を膨らませて頂ければと思います。

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[ 2015/08/01 21:12 ] 未分類 | TB(0) | CM(10)

グッピーのRr半優性とは?その3 「赤と黄色の関係」 

前回、赤と黄色をセットで考えてみる必要があるとお話しました。

とは言っても、一体どう考えればよいのでしょうか?

頭を使うのは得意ではないので、
まずは観察からはじめたいと思います。

顕微鏡・デザインナイフ・ピンセット等を用意し、レッドグラスを解剖して写真を沢山撮っていきました。

まずは、レッドグラスの
s-ハイドレッドグラス尾ビレ400透過2
赤い粒粒。つまり赤色素胞が沢山。
密度は、所によって違う。
そして、赤が沢山ある所には黄色がない。
そんな感じです。

次は、。表皮を薄くはぎとって、鱗の裏側から撮影。
s-400倍裏から
なぬっぅ~!

赤の中に黄色が…

これは一体どういうこと????

尾と体の色素胞の構造が違うのか?
いや、実は同じ構造で、見え方が違っているだけなのか?

体だけ特別というのは考えにくいと思ったので、

「見え方が違う」という予測の元に、
赤い色素胞の構造をあるお菓子を例に想像してみました。

そのお菓子は「かもめの玉子」です。知ってる人いるかな~
s-IMG_5314.jpg

s-IMG_5316.jpg
袋からだすとこんな感じ。

s-IMG_5313.jpg
このように、3重構造になっています。

で、これを元に実際のお菓子に赤色素胞を対応させてみると…
s-IMG_53182.jpg
ホワイトチョコが細胞膜 これが透明だったらもっと良かったのですが…
カステラが赤色素顆粒 分かり易くする為にイチゴジャムで着色しております。
黄身餡が黄色素顆粒
のような構造になっているのではないかという予測です。

つまり、でただの丸い点に見えていた状態は、
s-IMG_29821.jpg
注射器が尾の骨と考えてみて下さい。骨の型枠の間に球体があれば、ただの丸に見えるのではないかということです。
※骨の上にある赤い点は、ピントが合っていないので、判断の対象とはしていません。

それに対しての方は、
s-IMG_2984.jpg
こういう押しつぶされた状態ではないかと…
※本来透明であるはずの部分が白いチョコレートになっている点は申し訳ございません^^;

つまり、カバーガラスで押しつぶされて、中にある黄色が見えていたのではないかということです。

つぶし過ぎてもいけないと思ったので、
尾の骨を片側だけ残した標本を作成し、
大量のカバーガラスの重みで押さえて写真を撮ってみることにしました。

つまり、
s-IMG_2983.jpg

こんなイメージです。

尾の色素胞が体と同じ構造であるならば、

予測として、

尾の近くは、丸
少し離れたところは2重構造
もっと離れたところは潰れている状態。

のようになると考えられます。
s-IMG_2971.jpg

尾の片側の骨を外し、カバーガラス8枚重ねでいざチャレンジ!

s-400.jpg

おおっ~、
骨から少し離れたところの色素胞には、体でみられた中心に黄色のある構造が確認できます。もっと離れた所は潰れているのも予想どおりです。

カバーガラス8枚重ねの効果で、画像が不鮮明ですが…

つまり、グッピーのレッドグラスという品種においては、
赤い色をした色素胞は、「体」も「尾」も赤と黄色がセットになって存在している構造であることが確認できたわけです。

この観察結果が特殊なものであってはいけないので、文献も当たってみることにしました。
s-IMG_2981.jpg
こちらの「色素細胞」 という本によると、

「黄色素胞と赤色素胞は、色調から厳密に識別することが難しいことや、動物種によっては同一細胞内に性質の異なる赤色と黄色の2色の色素をもつもの(赤・黄色素胞の用語がある)があるので、1群の色素型として扱うこともある」

と書かれています。

おおっ~、これですかね。
グッピーの赤い色素胞は「赤・黄色素胞」?

こちらの文献には、http://www.ne-lab.umin.jp/Oshima2003CPB20p131.pdf

1つの色素胞は通常, 黄色素顆粒あるいは赤色素顆粒のどちらかを含有するが, ソードテールやプラティフィッシュなどの赤色素胞内には両者が共存しているので,本来, 赤-黄色素胞と呼ぶべきものであろう。


「赤-黄色素胞と呼ぶべき」とまで書かれていたんですね(^^)
グッピーの親戚での話ですから、そこそこ信用しても良い気がします。

勿論、グッピーは多様性の宝庫ですから、赤が全てこの「赤・黄色素胞」と決めつけるのは危険だと思いますが、少なくともレッドグラスという品種においては、「赤色の色素胞」がこの「赤・黄色素胞」というタイプの色素胞であるということが言えそうです。

では、本来の目的である半優性との関係をどうやって説明すればよいでしょうか?

前回のおさらいですが、

レッドグラスは 
ブルーグラスは  
ブラオは          
ということでした。

そして、赤と黄色をセットで考える必要があるとのことでした。
今回その赤と黄色を詳しく観察したところ、赤には黄色がセットで含まれているということが分かりました。

赤に黄色が含まれていたことを考慮すると、黄色を作る因子がRという考えもあるかもしれません。
つまり、
RR 濃黄色
Rr 薄黄色
rr 黄色無

とはいうものの、濃い黄色で赤????という疑問が当然出てくると思います。

そうすると、別の調節因子がそうさせているのでしょうか?

この考察を完成させるには、まだまだデータと比較が必要ですね。
そして、ミクロな世界ばかりに注目しても、「木を見て森を見ず」ということにもなりかねません。

ここまでの結果から、このRr半優性の考察を皆さんならどう料理したらよいと思いますか?
少し、考えてみて頂ければ幸いです。

次回、最終章という形で、Rr半優性の話をまとめたいと思います。長くてつまらないかと思いますが、もう少しだけお付き合い頂ければと思います。

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[ 2015/01/18 19:17 ] 未分類 | TB(0) | CM(5)

ついに終わった… 

忙しいことが色々と続いておりまして、ブログの更新が遅れておりました。

FBが気軽に投稿できるので、ついついそちらでお手軽に済ませていましたが、いくつかの大変だったことが一つの峠を越えましたので、ぼちぼち再開したいと思います。

s-IMG_2839.jpg
※写真はゴールデンのラベンダーグラスとガラスのブルーグラス

再開はじめは、ムラサキのグッピーネタです。

ついに終わったというのは、このムラサキの正体がある程度はっきりしたということと、しっくりくる遺伝子記号を付与できるようになったことです。

ムラサキに取り組んで苦節7年。長かったです…。

これでようやく、検定水槽を減らし、販売用の魚の生産を増やすことができます^^

モヤモヤしていたものが分かった時の気分はとてもいいものです。
しかし、グッピーにはまだまだ奥深い部分があります。これで終わりということはありませんので、まだまだ続きます。

s-IMG_30131.jpg
※写真はアルビノのラベンダーグラスとブルーグラス

肝心のムラサキの正体?ですが…

それは、次回以降で少しづつ紹介したいと思います。

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[ 2014/09/22 09:22 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

とんぶり予定 

3連休最終日は「とんぶり市」です。

私が参加させて頂いているイベントの中では、最も熱いイベントだと思います。

欲しい物をゲットするには、時間と決断力の戦いになると思います。

どのブースで何を買うか!
どのような順番で回るか?
また、どう楽しむのか?

そんな参加者の為にも、ピクタが出品する予定にしている物を挙げておきます。

■生体
ガルフコーストハコガメ2013CB レプトミンに餌付け済み 3匹

■餌
タマミジンコ
オカメミジンコ(培養はタマより楽です。)
キイロショウジョウバエ
トリニドショウジョウバエ
蛾の幼虫
グリンダルワーム
レパシーフード各種

■植物
ムナ島採取のスキンダプサス
ムナ島採取のハンゲツクジャク
ムナ島採取の根は水没可能なサトイモ科植物
プミラ・ミニマ
プミラ・オークリーフ ビバリウムに最適!
その他数十種

■置くだけのビバリウム
各種
参考展示の物もあります。

■用品
極育養箱
極床超造形君
極床
先細ピンセット
ルーチェピンセット
プローブ
爪切り
生き物用自動給水器
マイクロ給水器 試作品
クリア蓋プラケース
側面にドアのついたプラケース 試作品


それから、当日弊社の商品で何か持ってきて欲しいというリクエストがあれば、なんでも結構ですので、フォームより問い合わせ下さい。

在庫があるものに関しては、魚であろうが、ヤシであろうが持っていきます。但し、冷凍はご勘弁下さい(^^;


以上、ブースを回る時の参考にして下さい。


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[ 2013/11/02 19:56 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

楽しい熱帯魚のDVD 

楽熱3月号

2/11に楽しい熱帯魚3月号が発売されました。

その付録DVDに、恥ずかしながら私が登場しております。

「卵胎生魚の特徴と繁殖」という所を担当させてもらいました。他にも「プレコの繁殖」など興味深い内容がありますので、是非「楽しい熱帯魚」をご購入の上、鑑賞下さい。

DVDで解説している内容についてですが、これはあくまで私流のやり方です。人それぞれやり方のスタイルが違いますので、こうしなくてはいけないというものではありません。その辺は誤解のないようお願いします。一つの参考にして頂ければと思います。

実は、DVDにまだ紹介したことのない品種が登場してしまってます(^^;

解説が追いつかないですね~。

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[ 2012/02/15 10:22 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)






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