長野へ その2 

今からおよそ、30年前。

私がまだ中学生だった頃、飼い鳥の月刊誌「オールバード」という雑誌が発刊されていました。
IMG_4999.jpg

こちらのブログでは、鳥の話題をあげたことがないので、「鳥?」と思う方もいるかもしれませんが、
当時、色の違うセキセイインコやチャボを掛け合わせて、どんな色になるのかを確かめるのに夢中になっていました。
鳥飼育のブランクは長かったのですが、今もまた、鳥の世話をして始まる日々を過ごしています。

そんなことはさておき、このオールバードという雑誌、ただの鳥飼育について書かれたものではなく、遺伝に関する詳しい記載がありました。残念ながら、当時の私にとっては内容が難しく、さっぱり分かりませんでした。

しかし、

分からないけれども、それを解く理屈があるんだということはだけは分かりました。

何とかその理屈を理解したい!

という強い思いを抱いたことは、今でもよく覚えています。

そんな興味深い投稿をされる方の中に、河端寛司さんという方がいらっしゃいました。
鳥の専門家は凄いなあ~と思っていたら、なんと魚の雑誌でも名前を見かけるように。

フィッシュマガジンに、リボングッピーの抑制遺伝についてまとめた記事をみたり、アクアライフで筒井さんが書かれておられた連載記事にも度たび登場され、青二才の自分に大きな刺激と影響を与えて下さった方が河端さんだったのです。
ですので、いつの日か、お会いして、お礼を言えたらなあという気持ちをずっと持っていました。
※鳥と魚の投稿は、ひょっとしたら前後していたかもしれません。

その河端さん。今は長野県でカフェを経営されていることを存じあげておりました。
最近ではダンボグッピーについて書かれた考察をアクアライフにも投稿されていましたので、これは丁度良い機会かもしれないということで、河端さんに会いにいくこととなったのです。
s-IMG_4962.jpg

つづく

よろしければ、ポチっと応援お願いします!

にほんブログ村 観賞魚ブログ グッピーへ
[ 2016/09/19 22:19 ] 紀行 | TB(0) | CM(0)

長野へ その1 

更新が途絶えて、かなりの月日が経ってしまいました。

楽に投稿できるフェイスブックに軸足が移ってからは、なかなかブログの更新が面倒になってしまいましたが、踏み込んだ内容を伝えたい場合は、やはりブログに勝るものはないという思いを新たにしています。

以前書かせて頂いた、「かもめの卵」は思いの他反響があり、きちんと見て頂けているということに、とても嬉しい気持ちになりました(*^_^*)

まだまだ紹介したい話題は沢山ありますので、ぼちぼち再開したい思います。

久しぶりの回で、いきなり難しい遺伝の話もなんですので、長野に行った時の報告をしたいと思います。

長野に行った目的の一つは、「高い山に登って苔生した景色をみたい!」というものでした。

私が住んでいる千葉県には、高い山がありません。最も高い山でも「愛宕山(あたごやま)」の 408mが最高です。

その為、登山する感じの山は少なく、植物相の変化も高い山に比べて大きくありません。
勿論、「垂直分布の寸詰り現象」といって、千葉県には低山でありながら、高山の植物が分布しているという面白い場所もあるのですが、苔を育む本格的な雲や霧の発生は、高い山に比べてどうしても劣ります。

ということで、長野の標高1500m以上の場所へ苔むす風景を見に行ってきました。
s-IMG_1876.jpg
苔の中から、コメツガの芽生えが(^^)

s-IMG_1883.jpg
木の根元が、モフモフです♪

最近コケリウムやテラリウムを作ることが多くなり、その再現をどうすればよいかということをよく考えるようになったのですが、自然には、そのお手本が一杯ですね。

s-IMG_1913.jpg
こういう、流木の使い方もやってみたいです!

s-IMG_1901.jpg
樹木の幼木って、絵になりますね。

自然の作る造形は本当に素晴らしいですね。

そうそう、深山の苔が美しいからと言って、むやみに採取しないようにして下さいね。
正直、深山の苔を低地で栽培しても夏の暑さや蒸れによって枯れてしまいます。

苔は、なるべく栽培された物を使うことが、きちんと維持できるコケリウムを作るコツです。
コケリウムで使うのに都合のよい種類もありますので、そのうち、ちゃんと紹介するつもりです。

次回は、もう一つの目的である、お店訪問です。
30年越しの出会いです♪





よろしければ、ポチっと応援お願いします!

にほんブログ村 観賞魚ブログ グッピーへ
[ 2016/09/03 17:15 ] 紀行 | TB(0) | CM(0)

アクアリウムバス出展のお知らせ 

本当は、グッピーの続きを書きたいところなんですが、なかなか時間がとれず申し訳ありません。

普段は房総半島の山奥にこもっている私も、「イベント」となると少し気合いが入りますし、楽しみにしておられる方も少なからずいらっしゃるようなので、告知だけはきちんとやらねばと思っています。

まず、魚ですね。

7


今回は何といっても、ムナ島に行った時のお話をさせて頂くことになっていますので、持っていく魚は本物のオリジアス・ウォウォラエです。本物という言葉はあまり使いたくないのですが、実はスラウェシには、他にも2種青いオリジアスが記載されておりまして、出回っているウォウォラエは混血の可能性が否定できないからです。この辺り、きちんと説明させて頂くのも、今回の話の目的の一つです。

講演は15時半から予定しています。ご都合のつく方は、是非お越し下さい。水中映像の動画も用意しています。

25.jpg


グッピーもこのイベントならではですから、多数持っていきます。

s-IMG_8459.jpg

s-IMG_8557.jpg

s-IMG_8619.jpg

s-IMG_6603.jpg

s-IMG_8234.jpg

s-IMG_6557.jpg

s-IMG_4551.jpg

上記の画像品種は全て持っていきます。
品種名で書いてもピンとこない方もおられると思いますので、今回は写真で紹介しました。

普及種から変態種まで持っていきますが、特に変態品種は、1点物が多くなるので、なにかお探しの品種がある場合は、早目に来場して頂くことをお勧めします。

その他、シュードムギルspアルー4、イワントソフィーも持っていきます。

魚購入の方には、ゲルフードのサンプルを差し上げますので、まだゲルフードを試したことのない方は、是非ご利用下さい。

植物は、前回のビバリウムフェアに準じます。イベント特価でお持ちしますので、大人買い大歓迎です♪
ウコンの大覆輪は、2株のみ持っていきます(次回の販売は予定していません)。冬になると葉が散り、収穫間近です。殖え過ぎて困ることはない、なんともおいしい品種です。

s-IMG_7535.jpg


飼育用品は、何といってもゲルフードです♪

s-2015-10-07 1223


この餌のおかげで、本当に飼育が楽になりました。
この良さを少しでも多くの方に理解して頂きたいと思っていますので、興味のある方は是非使ってみて下さい。
忙しい人ほど、この餌の良さが分かって頂けると思います。
ゲルフードに関して分からないことがある方は、遠慮なく質問して下さいね。

s-2015-10-07 121707

それから、極綿ドーナツをお買い上げの方に、ロカドームをプレゼントする企画も行います。
極綿ドーナツがロカドームに使えるということは、実は岩代熱帯魚さんから聞きました。最初は、わざわざ投げ込み式にいれる必要があるのかな?と思ったのですが、むき出しにはないメリットを沢山みつけてしまいました。気になる方は、会場で説明させて頂きます。会場入りできない方は、岩代熱帯魚さんのWEBを是非ご覧下さい。

その他、生き餌としてマダラシミを持っていきます。

s-IMG_3695.jpg


最初は、なかなか殖えなかったのですが、3つの工夫で劇的に殖えるようになりました。これなら、十分餌として使える昆虫だと自身を持ってお勧めできます。ヤドクガエルなどに与える場合は大きすぎるので、小さい虫と分離する必要がありますが、その分離も簡単にできる方法があります。マダラシミお求めの方には、実践させて頂きます。勿論、殖やし方もアドバイス致します。

では、10月11日浅草でお待ちしております。

よろしければ、ポチっと応援お願いします!

にほんブログ村 観賞魚ブログ グッピーへ
[ 2015/10/07 13:14 ] イベント | TB(0) | CM(0)

東京ビバリウムフェア出展のお知らせ 

前回の半優性のお話から一転ですが、イベント出展のお知らせです。

8/22-23に埼玉県川口市で行われる東京ビバリウムフェアに出展します。

詳しくは、こちらをご覧ください。

ビバリウム用品、植物などを多数持っていきますので、是非お越し下さい。

s-IMG_7457.jpg

ブロメリアも多数持っていきます。

s-IMG_7636.jpg

ネペンテス・アンプラリア
原種ネペンでは丈夫で、地上にも壺をつけるかわいい種類です。

s-IMG_7445.jpg

暗くても育つエピスシア
※参考展示になるかもしれません。

s-IMG_7531.jpg

エアープランツも多数持っていきます。
来場者には、育て方のコツも紹介します。

s-IMG_7638.jpg

秘蔵品ですが、2株だけ。
ウコンの斑入りです。
海外にはあるようですが、現在バナナネモグリセンチュウの蔓延を防止するために、ウコンは持ち込みが禁止されています。
つまり、導入がほぼ不可能な品種です。

検疫証明書プラス栽培地検査の証明書があれば、導入はできますが、栽培地検査を知っている人は分かると思いますが、まず不可能だと思います。

今回販売するのは、持ち込み禁止になる以前に正規に輸入した株になります。大株になると最高に美しいです。

s-IMG_7632.jpg

珍しいシダや

s-IMG_7627.jpg

ビオトープにとても使いやすい植物

s-IMG_7628.jpg

大人気のカレックスエラータ オーレア

等も、

s-IMG_7523.jpg

勿論、ビバリウム作成に欠かせない弊社の商品も持っていきます。

また、ミニビバリウム作成のワークショップもやる予定です。
始めてみたいけど、どうしていいか分からないという方は、是非参加してみて下さい。

engeijapan9.jpg

最後に、園芸Japan最新号のご案内です。

「インドア園芸の楽しみ方」というシリーズで弊社が記事を書いております。こちらも是非ご参考下さい。

では、沢山のご来場をお待ちしております♪

よろしければ、ポチっと応援お願いします!

にほんブログ村 観賞魚ブログ グッピーへ
[ 2015/08/21 09:51 ] イベント | TB(0) | CM(0)

グッピーのRr半優性とは?その4 Rの正体 

いよいよ、Rr半優性の最終回です。

これまでの考察から、Rの正体について大体想像がついている方もるでしょうし、全く想像がついていない方もいらっしゃると思います。

想像はつくけど、それを明らかにするのが難しいのでは?と考えている方も多いと思います。

「想像」というのは、言い換えれば「仮説」ですからね。

読み返すのも大変でしょうから、前回までの内容をおさらいしてみましょう。詳しく見たい方は、過去ページをご覧下さい。

■「半優性」とは、
一つの因子(ヘテロ)で少しの効果。
二つの因子(ホモ)で倍の効果。
因子なし 効果なし。

例:ラミレジーの青 
s-IMG_5893 (2)
ホモでコバルト
s-IMG_3176.jpg
ヘテロでメタリックブルー
s-IMG_2331.jpg
因子なしで普通体色

爬虫類業界では、半優性(共優性と言われることもある)でホモの個体はスーパー表現と言われる。

再度、RR、Rr、rrの話題にもどりたいと思います。
グッピーの半優性を説明するにあたっての最大の問題は、RR→Rr→rrの連続性が説明できなかったことにつきると思います。

Rrのブルー系はひとまず、おいていおいて、

rrの特徴をきちんと整理することから始めたいと思います。

rrつまりブラオと言われていいる個体は、どういう突然変異であるのか?
それは、この体の色をよく観察すれば分かります。

ぱっと見、色が少ないですね。

では、何色がないのでしょうか?

端的にいうと黄色です。

この考えを元に「半優性」の理屈をあてはめると、真偽は別として、

s-図7

RR(濃黄色) →Rr(薄い黄色) → rr(黄色無)

という図式がなりたちます。

つまり、Rが黄色を作る遺伝子と仮説をたてるのです。

正直、グッピーをやっている方はここまで読んで何をとぼけたこと言ってるんだとお思いでしょう。

RR(赤)とRr(青)の説明をしているのに、何が「黄色」だと…

でも、RRで赤くない品種も実はグッピーには沢山います。
s-convert (1)

代表的な品種はドイツイエローでしょう。
s-convert.jpg

そして、レオパードやハーフブラックブルーなど…

つまり、R=赤ではなくて、赤くする別の因子があると考えた方がすっきるすると思います。

今回は「赤」もおいておいて、ターゲットを「黄色」にしぼるわけです。

では、黄色を見やすくするには、どうしたらよいでしょうか?

グッピーには幸い様々なミュータントが存在するので、それを有効に活用しようと思います。

何を使うか?といえば、

アルビノとゴールデンです。

つまり、黒が邪魔をして色味の変化をみることが難しいと思われますので、これらを使って比較するのです。
さらに、♂は虹色素胞が発達しているので、♀のみを比較対象にします。

まずは、アルビノブルーグラス(aaRr)同士の交配です。
convert (2)
遺伝子型としては、aaRR,aaRr,aarrの子供が1:2:1の割合でできるはずです。


そしてそれらを比較してみると…





なんということでしょう~~!








s-IMG_4759.jpg
色味の違い分かりますか?左の方が濃い黄色、真ん中が薄い黄色、そして右端が黄色無。
※最近、色味の認識能力が人によって違うというテストがネットでありました。一部の人にはこの違いが分からないかもしれませんが、違いが分かる人もきっといるかと思います。

微妙だって…
まあ、これが動いていたらまず気付かないでしょうね…


分かりにくと思った人は、口元をよくみてみて下さい。
s-IMG_47592.jpg

こちらの画像なら分かりますでしょうか?

黄色が強い個体、中間、そして無と連続性がしめされたのです。

しかも、これらの出現割合も1:2:1となって、理論値どおりの結果となっていたのです。

アルビノのブルー系を交配していて、なんかやけに黄色い♀個体がいるなあ~?と感じた経験はないでしょうか?
これはまさに、aaRRの個体であった可能性が高いのです。

ついでに、これらの結果をイラスト化したのが図1になります。

s-図1


さらに、ゴールデンでも比較してみましょう。ゴールデンブルーグラス同士の交配です。

s-IMG_4777.jpg

こちらの方が分かり易いかもしれません。

勿論、出現個体比もbbRR:bbRr:bbrrは1:2:1になっていました。

こちらもイラスト化すると、
s-図2

ちなみに、普通体色ではこのようになっていると思われます。

s-図3

黒が入ってくると、黄色の違いなどはみじんも分からなくなってしまいますよね。

いずれにしても、これでR=黄色を作るということがほぼ明確になり、さらに半優性との理論とも合致する結果となりました。


ただし…


赤との因果関係、そしてRrが青に見えるという所が不明確です。

この部分については、次回に考察したいと思います。

Rの働きが明確になったことから出てきた現時点での考えです。

皆さんもこの事実を元に、赤と青についての妄想を膨らませて頂ければと思います。

よろしければ、ポチっと応援お願いします!

にほんブログ村 観賞魚ブログ グッピーへ
[ 2015/08/01 21:12 ] 未分類 | TB(0) | CM(10)